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あなたが消えない

第13章 あなたの全てが欲しいのに

ホテルでシャワーを浴びていると、戸が開いて堂々と翔は全裸で入ってくる。

「いやだ!…ちょっと!」

私は慌てて身体を隠して、バスルームの隅に寄る。

「ほら、こっちおいで洗ってやるよ」

手を差し出すから、私は拒否してジタバタする。

「いいよ、シャワーくらい一人で浴びさせてよ!」

突然、赤裸々に明るい場所で見られるのはキツイ。

「恥ずかしいの?今更」

っていうか、そんな…。

「翔も、隠す場所は隠して入って来てよね!バカバカ!」

「もしかして、俺の見て恥ずかしいの?」

そんな言葉に目が釣られて行くから、私は慌てて視線をそらす。

「違うって、もぉぉ!」

「…クククッ☆翼ってば、クッソ可愛い」

近寄ってくる。

あんなモノをフラフラさせながら、近寄ってくる。

「いやってば!」

私は壁を正面に、身体を引っ付けた。

「捕まえた。…何?初っぱな、後ろ向きがいいの?…さすがエッチな翼だ」

生温かな体温の身体を私の背後に密着させて、肩に吸い付くキスをする。

チュッ…チュッ…チュッ…

そのうちキスした場所に軽く甘噛みして刺激を求めてくる。

「ダ…ダメッ…痛い…」

耳の後ろを舐められて、感じた途端に乳首を摘ままれた。

「イ…痛い…」

その痛みで乳首が硬くなり、一気に感じやすくなっていた。

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