テキストサイズ

あなたが消えない

第14章 身勝手に抱く

「もっと!…もっと、してよ!…激しくして!…お願い!…」

翔は唸るような声を出しながら、腰を奥まで激しく打ち付ける。

「…くっ!…くっ!…んぐっ!…」

歯をくいしばって、翔は更に突き立てる。

私はのけ反りながらも、欲しい、欲しいと腰を動かす。

しかしお互い視線を、そらさない。

見つめ合って、求め合って、感じ合う。

そんな、あなたとの出逢いを私は大切にしたい。

この先のこの関係は、翔が求めてきた時だけ。

この淫らな関係を続けて行こうと思う。

身勝手なあなたを愛しているから。

「イクよ!…イクッ!…イクからね、俺!…」

もちろん、ゴムは付けていない。

だから翔は、私の元から結局離れるしかないのだ。

中でイケるのは奥さんで。

外でイクのは私。

涙がまた、ほら…。

「イクッ!イクッ!…イクッッッ!!」

翔の熱い体液は、慌てて抜いたせいでか、私の顔にも飛び散った。

その私の顔はもう既に、こらえきれずに涙でビショビショに濡れていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ