狂愛
第2章 沙紀②
「…ンッ…ぁ」
『フッ……』
キス…されてる?
「…んぁ…」
拓に?
いや、違う。これは拓じゃない。
「ンゥっ…ィ…や!」
―ドンッ
相手の胸を思いっきり押した。
『うわぁ…った』
「ハァッ…誰?」
知り合い?いや違う。この人知らない。
『あはは、バレちったかー』
「……」
誰?怖い…
『ん?あーそんなに怖がらないで、俺拓の兄貴なの。あと拓ならあそこに』
そういって指差した方向に拓がいた。
うわ…超不機嫌そう
「ぁ!拓!何コレ!何この変態!」
兄『結構傷付く事を軽く言うよね、沙紀ちゃん。
もう俺泣いちゃう』
拓『え、俺の兄貴。』
兄『否定しようね?俺は変態じゃないのよ?』
「…何しに来たんですか?」
兄『ん?あぁ、沙紀ちゃんを見に来たの。どんな子かなーって』
「で、なんでキスなんか。しかも拓、許可してるし」
拓『ごめんて、だって俺の兄貴さー、キスは俺のが上手いーとか言うんだもん。』
兄『そうそう、どっちが上手かった?』
「…その前にキスされたの結構ショック」
兄『すいません…』
拓『沙紀、今から消毒してやる』
そういって唇を重ねてきた。
「ンゥっ……」
拓だ、きもちい…
「…ぁ…」
「…ンッ…」
『…ンゥっ…』
「ハァ…ぁ」
力が抜けていく
「ハァ…ハァ」
途端、彼に支えられ、ゆっくり押し倒された
唇が離される
「…ぇ…ぁッ」
パジャマの中に手が入ってきた
「ぃ…ぁ…ダメ」
そして胸を揉みだした
「ぁッ…ダメだってッ…見られてる…よぉっ…ぁン」
拓『ごめ、もう無理。沙紀、暴れるなって。
おい、兄貴』
「ぇ…んぁッ」
兄『あーハイハイ。ほら沙紀ちゃん、暴れちゃだめだよ』
両手首をつかまれた。