紅桜学園イケメン部!
第14章 運命の日
「お兄ちゃん、いつも守ってくれて…、ごめん。
あたし、嫌な思いをする事はあっても、乱暴はあんまりされなかった。
お兄ちゃんがいてくれたから…。
本当にありがとう…」
自分は散々色々されたのに、耐えて耐えて…耐えた瑠菜。
彼女の心はボロボロなのに。
俺はその時、初めて彼女の前で涙を流した。
そして、俺は瑠菜を抱きしめた。
「来るよ…」
俺は深呼吸をする。
ナイフをポケットにしまう。
…ある、『決意』をしながら。
悪魔がほら、現れる。
今日も狂った笑顔だ。