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「みなみちゃん？」

「…ん？」

あたしの顔を見つめる瑠璃。

綺麗な顔してるなぁ。瑠璃は絶対昔からモテたんだろうな。


「みなみちゃん、今は言いたくないなら別にいい。

だけど、もし俺に言える時が来たら、俺にもみなみちゃんの事、聞かせてくれる？」

あたしの事を悟ったようだ。

あたしにも瑠璃みたいに言いたくない事がある。

秘密がある、闇がある。


それを話す時には、きっとその日の事を思い出してしまう。
泣いてしまう。

だから、本当は話したくない。
だけど…もし話せる時が来たら…


「分かった」

あたしはちゃんと話すべきなんだと思う。