紅桜学園イケメン部!
第17章 お祭り騒ぎ
「ねぇーそういやぁー
前飲んだ時とか大分遅かったけど、お母さん心配してなかった?」
《お母さん》
その言葉に息が詰まる。
本当の事を言うべきか、
嘘を言うべきか。
あたしは嘘つくべきだと思った。
だって…心配させたくないじゃない?
「あーちょっと怒られたかな。
でも大丈夫!ちゃんとメールしたから!」
バレてないかな?
あたしはみんなを見つめる。
「じゃぁー今日も夜遅くまでやるか!」
・・・どうやら、信じてくれたみたいだ。
あたしに心配など、
してくれる人がいない。
そんな事、みんなには言えない。
家に帰っても、
どうせ誰もいないんだから。