紅桜学園イケメン部!
第17章 お祭り騒ぎ
「あの子、親にメールしてないよね。絶対」
「あいつ変に分かりやすいからな。挙動不審になり過ぎだろ。
嘘付くならもうちょっとマシなん付けよって思うわ」
優雅が呆れ顔で話している。
そうだったのか。
みなみちゃんにも、俺達に言えない事があるんだね。
「あいつ俺らを誤魔化せたと思ってるみたいだったし、一応騙された顔しといたけどさ」
「あいつも
・・・俺と同じなのかな」
要がポツリ、呟いた。
要には信じられる人がいない。
頼れる人がいない。
「まぁーとりあえず、俺らから催促した所で話してくれねぇだろ。
おじょーさんは無駄に頑固な所あるからなー」
「じゃ、俺らはお姫様をお守りするって事で?」
「うん。この頑固なお姫様を、外敵から守りましょーか」
瑠璃は不敵な笑みで、お酒を口に含んだ。
…やっぱ、なんか怖い。