紅桜学園イケメン部!
第20章 驚愕
「うわーぃ!みんな一緒だねぇ?」
急に現れた凛くんが、
あたしにぎゅーっと抱きつく。
い、痛いんですけど・・・。
というか一緒っていうより表記ミスだろうが。あたしなんかに入れる馬鹿、どこにいるんだ?
理穂は馬鹿じゃないよ?
理穂以外で…
「俺ら入れたしなぁー」
「うん、そうだね」
「まっそうなるよね」
「…お前ら目腐ってない?」
こいつらの票か。
こいつら5人と理穂の票で6人だとしても…。
あたしの名前の横には『220票』と書かれている。
え?確か全校生徒500人程度じゃなかった?
220ってほぼ半分じゃない。
…嘘だろ、おい。
あたしは本気で心配した。
どうなってるんだ?
何でだ?表記ミスだろ!おい!
みんな多分…ってだいぶか。
―――だいぶ変だ。
「頑張らないとね!!
とりあえずみなみちゃんの
チューが待ってるし?」
凛くん興奮し過ぎ。
あたしとのキスがそんなに嬉しいのか?菌がまわるだけだぞ?ロマンの欠片もない考えだけどさ。
「ちなみにキスは一位のみでしょ?じゃぁーありえないから。
ってかこの表もきっとミスよ。
今すぐ校長にでも行ってくるわ」
「ミスじゃねーよ?
紛れもない事実」
要がニヤリと笑う。
なんか怖いわよ、あんた。