紅桜学園イケメン部!
第21章 デート!?
あたしが隣を向くと、
拓己がニヤリと微笑んだ。
「なんだいおじょーさん、
まさかキスをねだってる?」
「ねだってません」
あぁ・・・、
何でこんなに自信家なんだ?
あたしのどこをみれば、キスをもの欲しそうにしているように見えるんだろう?
あたしは何故か拓己と
一緒に帰る事になった。
こ、これは・・・
…デート?いや、違う。
断じて違うと願いたい。
違う事にしてほしい。
「何であたしは
拓己と帰ってるの?」
あたしはおそるおそる聞いてみた。
「決まってるでしょ、
キミを女にする為…」
「ばっ、ばか!?」
あたしは拓己の頭にベシッと
チョップを炸裂させた。
ちゃんと力は抜いたんだけど、
拓己は痛そうにしてる。
「あんたが言うと
色々誤解されるんだって」
そのフェロモンしまえよ!
邪魔なんだよ、まったく。
作戦会議で、どうやらデートに近い事をすれば女の子らしくなれるのではないかという結論に至ったらしい。・・・失礼な!
あたしが乙女になるのが
目的らしい。
まぁ乙女じゃないから
反論出来なかったんだけどね。