紅桜学園イケメン部!
第23章 予感は的中する
そもそもこのメイド服が悪い!
あたしはこっそり私服を持って、
着替えに行く事にした
。
勿論ここでは無理だから、
トイレに行こう。
裏から外に出れば、幸いにもイケメンズにバレなかった。
はやく着替えちゃおう。
下がスースーして気持ち悪い。
「あの―――…」
突然呼ばれて後ろを向いた。
「あ、どうされました?」
さっき店に居た客だ。面倒臭いなと思いながらも、あたしは店と同じ対応を心がけた。
決して素の自分は出さない
…出さない。
「トイレの場所、教えて下さい」
「あ、トイレですか?
――丁度あたしも行くんで、
着いてきて下さい」
トイレの近くには店が無くて、人もあまりいない。
確かこの辺の教室、倉庫代わりに使われてるもんな。