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紅桜学園イケメン部!

第1章 交わる事のないもの

「きゃあああ!要様よぉぉぉ!」

廊下で黄色い叫び声が響き渡る。


どうやら『それ、スカート履いてるの?中が見えちゃうよ?』
っていう様な乙女集団が、
騒ぎ立てているようだ。

それも超大人数だ。

これじゃ学校に何しに来ているのかも分からないよ。

アイドルを騒ぎ立てる為に生まれてきたような。

・・・馬鹿じゃない?


「優雅くぅぅん!」
「凛ちゃぁんっ」


何でわざわざ『ぅぅ』とか『ぁぁん』とか、語尾に入れるのだろう?

あたしには疑問しか生まれなかった。


「みんなぁ~、試合来てねぇ~、俺らが愛してあげるから」

甘いセリフに『きゃああ!』という歓声が続く。

・・・凄いフェロモンだ。

興味の無いあたしでも分かっちゃう位、もの凄いフェロモン。

・・・オーラと呼ぶべきか?

って!セリフを聞いているこっちが恥ずかしくなってきたよ。


こんな大人数愛してたら、キリがない気がします。

キミが何人いても足りないじゃんか。

こういう事を平気で言えちゃうから、こういう人たちは嫌いなんだ。


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