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紅桜学園イケメン部!

第7章 それらの事情


あたしが睨むと、男はあたしをじろじろ見てニヤッと笑う。


「今回の姫は中々上玉じゃねぇーか」


『今回の』その言葉に固まる。
という事は…元姫の子を知ってるのか?


「ねぇ、あんた」

「ん?俺に惚れた?」

殴って良いですか?
その細い腰をへし折ってやろうか?


「あんた、元姫の女の子知ってるの?」

あたしがそう言うと、また不敵な笑みを漏らす。


「当たり前だろ?

――そいつは、俺の婚約者だし」


意味不明な言葉を発した。

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