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届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。

第3章 episode2 ~*出会い*~

「…あ、」






何か思いついたかのように声を上げると

私をきつく睨みつけたあと


ニッ、と口角を上げた









そして男は、まるで品定めをするかのようにジィッと見てくるので




唯「あの、、、なんですか」


そう問いただした



「名前」



唯「…はい?」






「アンタの名前、何」





アンタ…!?


初対面の人に向かって“アンタ”!?




心ではそう思ってたのに












「篠山、唯。…ふぅん、唯、ね」





気づいたころには、すでに伝わっていた












関わらなきゃよかったんだ


こんないかにも常識外れの人なんかには



関わらなきゃよかったんだ









そうだったらこうやって



気持ちを動かされたりしなかったのに……。

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