届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。
第8章 episode7 ~*悪夢*~
幸せは夢のように、
気づいたら、もう無くなって
再び前のひっそりとした生活に逆戻りした
期待してたわけじゃないけど
あなたがアメを出す度に
また次もあるんじゃないかって
心が貪欲になって
いつものムチが余計に辛いんだ
夕食を作ろうと冷蔵庫を開けると
唯「あっ、、、やっちゃったぁ…」
中身が見事に何もなくて、
仕事の帰りに寄るの忘れてた、と後悔し
唯「ふぅっ……」
大きなため息を一つ吐いて、
和「唯?どこ行くの?」
唯「えっと、食材の、買い足しに行ってきます…」
和「…そう。」
二宮さんとすれ違い、
久しぶりに会話して
何買おうかとか思いながら、
家を出た。
これが悪夢の始まりだなんて、
まるで思いもしなかったんだ