届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。
第16章 episode15 ~*叶わない恋*~
和「あ、うめっ。
お粥、久しぶりに食った」
唯「良かったです」
あのルールも徐々に軽くなっていき、
今では、食事などは共にするようになった
そして、あの日以来、ミオリさんも来なくなった
もう、私の任務は完了したみたい
唯「…………二宮さんは、私のこと、どう思ってますか…?」
最後に、どうしても聞いておきたかった
こんな終わり方、
最後にこんなこと聞くなんて、、本当は嫌だ……
彼女の“ふり”だったのに、、
こんなに全部が二宮さんになってみると、、、
この返事が良かれ悪かれ、聞けたら、もう終わろう……
和「唯……こっち来て?」
二宮さんは、とても悲しそうな顔をした
最近、よくこの顔を見るけど、
私はこの顔は嫌い
和「唯、、、、」
好きじゃないんだなって、もうわかった
和「ごめん、、、、
好きだよ………」
唯「…………えっ、、?」
和「唯のこと、、、好きに、なっちゃった、、、ごめん、、、、。」
純粋に、嬉しかった。
でも、“好き”が意味すること………
離れるのは、今しかない………
唯「………私のこと、好きになってくれて、、ありがとうございます……でも、
私たちは、、互いに恋をするのは、ルール上、許されないことです……
だから、、、」
和「唯っ、、やめろよ……」
唯「ごめんなさい…………」