届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。
第17章 episode16 ~*別れ*~
唯「…………さよなら、二宮さん。」
これが、私たちの運命なんです
最初から、決まっていたことなんです
涙をボロボロ流す二宮さんに抱きつくと、二宮さんはきつくきつく抱きしめた
そして、
和「唯、、振ってくれて、ありがとう
これで、唯が幸せになれる……
良かった……」
唯「え?」
和「何でもない、言い訳しただけ。」
二宮さんが苦しげな顔をしてたから
私は、“好き”って言わずに荷物をまとめて
唯「………今度会ったときは、また始めからやり直そうね。
和くん、バイバイ。」
和「………またね、唯。」
二宮さんの目がまた潤んで、
最後に私の名前を呼んでくれて、、
別れのドアを閉めた瞬間、涙が溢れ出した
出会ったときは、まだ寒かったのに
今は、もう太陽が暖かい
顔を上げると、桜の蕾が開き始めていた
今は辛いけど、いつか良い思い出として振り返るのだろう……
短い間だったけど、良い経験になったと思う
また、会うことがあったら、今度は絶対、大好きになるからね。
ありがとう、二宮さん。
~*fin*~