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オレンジkiss

第31章 ★偶然

「私、これで、失礼します!」


彼女は、少し顔をあげて、そう告げ走った。


私は、とっさに彼女の腕を掴んだ。


彼女は、軽く見上げるように、私をみつめた。


はっきりと見える彼女の顔…


「………………千秋?」


私は、小さな声で呟いた。



『最後に一言だけ…


私の事は、忘れて幸せになって下さい!


―千秋より―』

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