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オレンジkiss

第32章 ☆そっくりさん

…どんなに、顔や仕草が似ていても………千秋じゃないんだ。


何より、生きていたとしても、千秋にお兄さんはいない。



「奏…行くぞ!」

「うん」

奏は、立ち上がり、私たちに笑顔を向けた。


そして、手をふった。


「……待って!!」

私は、奏の腕を掴んだ。


「メアド…交換しよ?」


奏は、一瞬驚いていたが、すぐに安心させる笑顔で頷いた。



………私は、何がしたいのだろう?

奏を千秋と重ねて、安心したいのかな?

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