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撫でていると、ふと視界に手首の傷が入った。


「私のせいで…一生消えない傷ができちゃったね…」


結衣ちゃんは、一生懸命首を横にふっていたけど、私は、自分を責めずにはいられなかった。


「私、結衣ちゃんの為に生きるよ！傷のせいで、彼氏や旦那ができなかったら私が結衣ちゃんを支える」

「千秋はっ！」


「もう、辛い思いはさせない!!」


結衣ちゃんは、何か言いたそうだったけど、私は無視した。


言いたい事はだいたい分かる。


私は、未来に繋がる約束はしないから！


―――結衣ちゃんが幸せになるまで…傷も含めて受け入れてくれる人ができるまで…私は、生き続ける。―――

それが、結衣ちゃんと私の約束。


「結衣との約束だけは、大切だから守るよ!!」

そう言って、笑顔をむけた。


*END*