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オレンジkiss

第5章 ☆five

「わりぃーわりぃー。とりあえず、飯食お!」

幹太君は、そう言って、パンを食べ始めた。

私は、小さなお弁当と水筒、薬を並べた。

日向君もおにぎりを食べようとしていた。

「梶原…どっかわりぃーの?」

「えっ!?」

私は、慌てて薬をしまった。

つい、いつもの癖で…

日向君は、ただ、真剣な顔で、私の言葉を待っていた。

「……最近、風邪気味なんだ!」

私は、とっさに、見苦しい嘘をついた。

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