テキストサイズ

オレンジkiss

第16章 ★sixteen

「だったら…結衣に一度でいいから、会ってほしい!」


お父さんの弱々しい声とわけのわからない会話にイライラした。


頭が混乱しそうだった。


「チアキは、時間が経てば、死ぬんだ。――…」


"死ぬ"

その言葉を聞いた瞬間から、視界が暗くなった。


そして、頭の中には、"死ぬ"と言う言葉だけが、リピートされていた。




その後の会話は、頭には入ってこなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ