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甘いキスを永遠に

第11章 元哉執事

キュウリは酢の物に変わり、
ナスは甘味噌で焼き上がり、
鶏肉は柔らかく煮てあり、
ジャガイモも千切りでシャキシャキとサラダに変身し、
冷凍してあった白身魚は上手く焼きあがり、
椎茸は天ぷらになっていた。


どれも美しい盛り方で度肝を抜く。


極めつけは乾物棚に閉まっていた麩がお吸い物に可愛く浮かんでいた。


「元哉…これ…」


「ねえ、食べてよ」


ニコニコと笑いながら私を見ている。


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