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甘いキスを永遠に

第7章 侵食

「麻実ちゃん!」


ぐえっ…思い切り抱きつかれた。


「麻実ちゃんからしてくれるなんてマジ嬉しい!麻実ちゃん大好き」


余計元哉はぎゅっと抱きしめた。


元哉の腕の中が温かい。


苦しいよ、苦しいよ…元哉を好きになりそうで苦しい…


私はその手を振り解かなくては…


いい年した女が本気で恋する相手ではない。


頭で分かっているのに振り解けない自分の弱さが悔しかった。


まだ癒えていない、終わった恋の隙間に元哉はスルスルと入り込み私を侵食しようとしていた。


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