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ふたりのカタチ

第4章 オレのこと

自分のマンションと同じくらい使い勝手の知っている風呂で少し冷静になって考えてみた

懐かしさがきっと
こんな気持ちにさせてるんだ…

もうしばらくは人を好きになるのはいいやってこの前決めたじゃん…
面倒だって思ったじゃん…

それなのに…
良く知っているシャンプーじゃない香りが
廊下を伝ってリビングまで着くと…
そう思ってたはずなのに
もう一人の自分がかき消していた

甘い香りに理性を保てなくなりそうで
眠気覚ましと甘い香りを上書きするために
コーヒーを入れた

「いい香りー」
とリビングに戻ってきたあやねえからは
オレの理性を狂わす、あの甘い香りがした

オレ…あやねえが好きだ…

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