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ふたりのカタチ

第9章 教えて欲しい

実家に帰ると言ったら
マネージャーは怪しまずに送ってくれた

「明日は13時に迎えに来ます」
「お願いします。お疲れしたー」

実家のドアの前で車を見送ると
隣の家のチャイムを鳴らした

ドアを開けたあやねえは
ちょっと眠そうで目がトロンとしていた

部屋はボディクリームの甘い香りと
煙草の香りがして
胸がきゅっと締め付けられた

「久しぶり♪」
元気良く言いながら我が家のようにリビングに向かった

「かずちゃん、あの、部屋は…ちょっと」

聞こえないふりしてソファになだれこんだ

あやねえは諦めたのか
玄関の鍵をかけた

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