
ふたりのカタチ
第12章 おはようございます
なにがなんだかわからないまま
大きな1BOXの後部座席へ押し込まれた
「車出します。話はそれから」
西さんと呼ばれている人が
かずちゃんのマネージャーだというのは
すぐにわかった
車中でどうしていいかわからず
ただひたすらかずちゃんの手を握っていた
その手を両手で包み「大丈夫」と言う
「西さん…オレ…あの…」
いつも饒舌で語彙の豊富なかずちゃんが
言葉を探すように話す
ミラー越しにちょっと怒ったように見える西さんと、目が合う…
「ダメですよ、二宮さん…」
マネージャーが口を開いた
大きな1BOXの後部座席へ押し込まれた
「車出します。話はそれから」
西さんと呼ばれている人が
かずちゃんのマネージャーだというのは
すぐにわかった
車中でどうしていいかわからず
ただひたすらかずちゃんの手を握っていた
その手を両手で包み「大丈夫」と言う
「西さん…オレ…あの…」
いつも饒舌で語彙の豊富なかずちゃんが
言葉を探すように話す
ミラー越しにちょっと怒ったように見える西さんと、目が合う…
「ダメですよ、二宮さん…」
マネージャーが口を開いた
