悪魔の男×ドM少女
第5章 記憶
一樹は何か知っている。
この考えがふと頭をよぎった。
その考えが浮かんだと同時に
ドアが開いた。
「よお。くそ女。起きたか?」
そこには前の面影がどこにもない
一樹がいた。
ねえ。一樹。。
あなたは本当に一樹なの・・・?
「一樹・・・1つ、聞いてもいん い?」
「あ?なんだ。早く言え。」
「・・・私、ここ一か月間の記憶がまったくないの。。一樹は何か知っているんじゃないかと思って。」
私は恐る恐る一樹に聞いてみた。
しかし、一樹は私の期待とは裏腹に
「は?知らねえよお前のことなんか。大体お前の名前も俺は知らない。」
顔色一つ変えずに吐き捨てた。