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背中デ愛ヲ、囁キナサイ

第3章 朝陽ヲ浴ビテ


 まゆみは起きているのに、まだ目をつぶったままだ。

 口元が微かに笑ってる。

「まゆみばっかり寝て、ずるいよ」

「たすくも眠ればよかったじゃない?」

 クスクス笑うまゆみから聞こえてきたのは、いつもの、ちょっと意地悪な声。

 鼻にかかったその声があんまり艶っぽいから、つい、ほら、反応しちゃった。

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