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秘密の蜜は甘い

第17章 脱走






全速力で、裏門を駆けていく。




こんなに走ったの、
初めてなんじゃないかってくらい。




もしかして、どっちかが裏門にいるかもって思ったけど。奇跡的にいなかった。



「は…つ、疲れた」


「大丈夫?」



あたしは、走る事を許されていない。いつ発作が起こるか分からないから、マラソン大会にも体育大会にも出られない。


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