秘密の蜜は甘い
第4章 みんなの王子様
そんな顔見せんなよ。
俺以外に可愛く見せんな。
「あっ!リクくんがさらった」
友達の言葉に、俺は鈴を見つめ直す。リクが鈴を抱き上げて、歩き出す。鈴は抵抗しない。
…おい、何してんだよ。
俺はそっちに走りだそうとする、鈴なんで抵抗しないんだよ。なんで嫌だとか言いながら、嬉しそうなんだよ。黒い気持ちが溢れ出る。
ピー!
運悪く、そこで試合が再会。
俺は結局追いかける事が
できなかった。
リクは不器用な奴だから、
少し安心していたけれど。
・・・俺、本気出さないと
マズイかもな。