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秘密の蜜は甘い

第5章 ただ呆然と



あたしがじっとリクを睨んでいると、リクがこちらを向いた。



じっとあたしを見つめてる。


…あたしの後ろの女子は、自分の方を向いていると思ってるみたいで『きゃあ!』と黄色い声をあげている。



なっなによ!


あたしなんか見るより、可愛いファン達にサービスすれば良いじゃないの。



なのに、なんでこっちを見るの?

――…なんでそんな顔するの?




口パクでこっちに
何か伝えようとしている。


「…――」



何かがこみ上げてくる。




あたしはすぐに何を
言っているのか分かった。



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