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秘密の蜜は甘い

第7章 救世主




あたしは緊張感が解け、
その場に倒れ込んだ。



「鈴っ大丈夫?」

「…リク…っり…リクッ!」


あたしはリクにすがりついた。


恐怖で震える体を、
ぎゅっと抱きしめてくれる。





「こ…怖かったよ…ぉ…あたし…っあ、あたし…」


力強く抱きしめてくれて、安心できる。…リクの温もりが温かい。



「鈴、大丈夫だ」


頭を撫でられて、あたしは泣きながらリクを見つめた。

リクは弟なのに、あたしより身長が高い。弟なのにこうして頼って…あたしが妹みたいだ。

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