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秘密の蜜は甘い

第11章 暗闇で



振り返ると、さっきまで後ろで馬鹿みたいに美味しそうにリンゴあめを頬張っていたあいつの姿が見えなかった。




あの姿で一人でいたら危ない。
俺は嫌な予感しかしなかった。


・・・変な胸騒ぎがするんだ。



「…リク、手分けして探そう」



兄貴もそれは同じようで、
少し焦っている。



いつも冷静な兄貴は、鈴の事になると冷静さを失ってしまう。


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