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束縛彼氏

第1章 束縛彼氏

晴樹が自分の部屋に行ったのを確認してから電話に耳を傾ける。

「藍斗ごめ《ねぇ、今の弟?》

あたしの声を遮って言った藍斗の声はいつもより数倍低かった。

…怒ってる?

「…そうだけど」

《弟さんって今何歳だっけ?》

「えっと、あたしの1つ下だから…高1…16歳かな」

《美波、弟とも口聞かないで》

「は?」

何言ってんの、コイツ。

晴樹はあたしの弟。
なのに何で話しちゃいけないとか決めつけられないといけない訳?

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