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束縛彼氏

第5章 束縛彼氏のライバル

「あのさ…」

心配そうな顔から急に真剣そうな顔になった宮岡。

そんな宮岡にあたしも釣られて真剣な顔になる。ただあたしの拳は微かに震えていた

「お前、柊と別れたんだろ…?」

『…っ…』

ただ苦しそうな顔をするあたしを肯定と見なしたのかまた喋りだす

「お前がいつも友達に嘘の笑みを浮かべるのも知ってる。あいつに…柊に興味ないようなフリをしてたのも、全部知ってるよ…」

『な、んで』

「だって俺、ずっとお前の事見てたから」

泣き笑い、というか…

泣きそうになりながら笑う宮岡の顔は藍斗のあの時の顔に重なって見えて胸が締め付けられた

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