テキストサイズ

心から

第3章 心からの笑顔

「ユメ。
今までたくさん傷つけて、本当にごめん」

ユメは僕を見上げると
首を横に振った。

「ううん。私が悪かったの。ちゃんと向き合おうともしないで」

僕はユメを抱き寄せる。

「いいや、悪いのは僕なんだ。
見たままのユメが
本当のユメだと思ってた。
でも違う。
ユメにはユメの考えがあって、葛藤がある。

そんなことも知らずに僕は
ユメの恋人気取ってた。本当、馬鹿だよな」

僕はそう言うと
ユメの身体を自分から引き剥がした。

「ユメ、別れよう」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ