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真っ赤な家庭

第2章 手荷物

女性に軽く挨拶をして名刺を渡して一先ず、取調室へ一緒に入った。





黒い肩までにあろう髪を1つに束ねて、秋のせいか薄手のベージュのカーディガンに白のシャツ、茶の膝丈スカートに飾り気のない黒のパンプス。



これと言って特徴の無い地味な顔。



格好に不似合いな黒いスポーツバッグと
淡々とした感じが何か引っ掛かる。





「どうしましたか?」



その女は微かに微笑んで






「私、主人を殺しました。」




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