妊娠工場
第1章 プロローグ
近所の公園で
無邪気遊ぶ子供達
そんな子供達を
羨ましそうにみつめる
のは
後藤美波(ミナミ)
ふつうの会社の
ふつうのOLである
「はぁ…」
子供をみるなりため息をつく
「もーどうしたの?美波らしくないぞ!」
というのは
同期の平山千尋
「だってみてよ~あの子たち。もうみてるだけで持って帰りたいくらいよ…」
美波がそう洩らす
「ほんと美波子供好きだよねー異常よ(笑)」
「な、なにがよ!早く自分の子供ほしーなぁ…」
「早く男みつけなさいよ~」
おちょくるように
千尋は言う
「ちょっとぉ~馬鹿にしてない?」
「してませんよーだ(笑)」
「あたしが男運どんっだけないか千尋知ってるでしょ!?」
「あははは(笑)わかったわかった。じゃあさいいとこ紹介してあげるっ」
「い、いいとこ?」
「うん、それはね…」
「それは?」
「妊娠工場」