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君の笑顔

第12章 知らない時間 ~陽介~

「そんなに腐れ縁なのか?」




聞いたって


感じる必要のない疎外感を感じるだけなのに。



聞かずにはいられなかった。


もっと……


もっと知りたい。




「うん、和泉とウラくんって小学校1年からずぅーーっと一緒なんだよ!」

溝口が脇からニコニコと言った。

「ふーーん、ウラも大変だな」



時間は埋められない。
少しだけ悲しくなった。




「ちょっとそれどういうことよ、スケ!」



そんな俺の関心を今に戻す片野


「だからスケって呼ぶなって!」


何度言ったって変わらないことを
俺はいつも通りに言う。

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