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君の笑顔

第16章 登山スタート ~片野 和泉~

眼鏡を指であげながら、福島くんは現れた。


えっ?いつからいたの?


「福島空気薄すぎ~」


ギャハハハと笑う紗也。



そんな紗也を気にも止めず、福島くんは無表情で突っ立っていた。



「よし!じゃ行こう!」

そうウラが元気よく言った。



もう怒ってないみたい。




ウラを見ると顔の赤さは引いているようだった。

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