テキストサイズ

君の笑顔

第21章 キス ~片野 和泉~

「いや、大丈夫だから。それより、心配して来てくれてありがとう。」


「うん。」





スケは腕の力を弱めようとしてくれそうにない。




けど、



別に



このままでいいかもしれない……



そう思ったとき、階段の上から足音がした。



ハッと我に返ったようにスケは私を離した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ