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君の笑顔

第22章 好きなやつ ~ウラ~

「みんなに心配かけたな…早く帰ろうぜ、部屋に」

そう言って俺は陽介の肩を叩いた。


「あのさ…」


陽介がまた真剣な顔をして俺を見る。


「どした?」




「片野ってさ、」



ドキ



片野の名を聞いて何故か心臓が高鳴る。



「好きなやついるのかな…」



ずん




また胸に重し乗っかったような気分になる……



なんで陽介がそんなことを聞くんだ、、?




「いるよ」



俺は、すぐに答えた。

陽介は何とも言えない顔をしている。



またか、



あの時と同じ。

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