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君の笑顔

第25章 戸惑い ~片野 和泉~

自然とスケの事を思う。



なんで、私にキスなんか……


「いや、あれは忘れるんだった。」


つい声に出してしまう。



「何を忘れるのぉ?」
隣にいた紗也が首を傾げる。


「あ、いや……。」



何とかしてごまかそうとオロオロしてしまう。



「和泉なんか今日変だよ。」


紗也に指摘され、そんなに表に出てたのかと反省する。



「ごめん。」




忘れようと決めたのに、


やっぱりスケの

腕の感覚

頭に響く心地よい低い声




唇の感触

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