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君の笑顔

第29章 嵐の予感 ~ウラ~

「いっやぁあ~、本当、夢のような二泊三日だったなぁあ」

和樹が机に突っ伏しながらふにゃふにゃと言った。


「はいはい、そうだったね…」

何回言うんだよ、こいつは…。

移動教室から帰ってきて三日が経った。
二日間の休みをはさんだので、移動教室から帰ってきてから最初の学校の日だった。


和樹はずっと、いかにこの二泊三日が素晴らしかったのかを語っている。


話の内容はもちろん…


「そんであさみちゃんがさぁ~」


………ずっと溝口の事ばかりだ。


「和樹、それもう5回目。」

嬉しそうに話す和樹を一緒に話をきいていた陽介が止める。

「いいじゃん、いいじゃん!何回聞いても美しい話だろ?」


美しい話って……


俺と陽介は顔を見合せ溜め息をついた。

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