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君の笑顔

第32章 帰ってきた親友 ~ウラ~

「なんだよお前、誰だよ」
優が俺を睨む。



「忘れたのかよ。」



あんなに一緒にいたのに…


「ウラだよ!沢村!」

後ろから片野がはっきりとさた声で言った。


「え?ウラ?」

優はびっくりして俺に顔を近付ける。


「そうだよ。優。」


すごい剣幕だった優は顔がだんだんと優しい顔つきになる。


知ってる、優のこの顔。


「本当だ!いやぁあ!久しぶりだなぁ!イケメンになっててわかんなかったよ!」

俺だと言うことが分かった途端、優は俺に抱き着いてきた。


「えっ、ああ、ちょっ」
突然のことに驚きなす術がない。


後ろから片野の笑い声が聞こえる。


「またウラと同じクラスだなんて…本当に嬉しい。」

優は俺をようやく放すと、嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして笑った。


「本当に、すぐに抱き着くアメリカ野郎だな。」

ぶつぶつと陽介が言った。

すると笑っていた優の顔がまた一気に怒り出す。

「あ?何なんだよお前!」

俺はまぁまぁと二人の間にたち、いきり立つ優を止める。


「なんで優は陽介のこと知ってんだよ。」

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