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君の笑顔

第37章 敵わない相手 ~陽介~

――――…


「はぁ、はぁ、はぁ、」


追い掛けたその時は、もうすでに二人の姿は見えてなかった。


どうしてこんな一生懸命走ってんだ、俺…


訳も分からず、ただひたすら走った。



階段をかけ上がっていったときだった、



ガチャン



と上から扉を開ける音が響いた。


屋上…?



キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン………



「はぁ…授業か……」

チャイムが校舎にこだまする。


どうでもいいわ、


とりあえず必死に屋上まで上がった。

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