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君の笑顔

第45章 真実 ~片野和泉~

沢村は


私のこと


忘れてなかった。




忘れたのは



沢村じゃなくて



私の方なんだ。




「ほら、そうやって泣くだろ?」


沢村は軽く笑いながら、私の背中を、優しくさすった。




「わ、私、沢村に忘れられたって…そう思って……」



どうしたらいいのだろう。



背中から伝わる沢村の優しさが今の私には辛かった。




「そうやって、お前自分責めるから言いたくなかったんだ。」

また沢村は笑った。



私なんかよりも
何倍も沢村は大人なんだ。



「帰ってきて、お前の心に俺がいないのはすぐ分かったよ。


だけどな、
それは
お前が悪いんじゃないぞ?たまたま、時間が…
色々な歯車が合わなかっただけなんだ。」


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