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君の笑顔

第49章 それは俺じゃない ~ウラ~

「別にそんな、卒業じゃねぇんだし、しんみりすんなって。ほら、早く行けよ。」


そう言って俺が笑うと、片野は、コクンと頷いて、屋上から出ていこうとした。

そして去り際にポニーテールを揺らして振り替えると、


「ウラの笑顔見てるとすごく幸せになる。ありがとう。」


と言って去っていった。





バタンと扉が閉まったのを確認すると



俺は屋上に寝そべって






「っ…ばかやろ……こっちのセリフだっ…」




と空に呟いて、静かに涙を流した。

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