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君の笑顔

第51章 ただ伝えたい ~片野 和泉~

「か、片野……?」



動揺するスケの声が上から降ってくる。



心臓がけたたましく鳴っているのは、

走ったせいだろうか…


それとも、


大好きな人に抱き付いているせいだろうか………




「わ、わたし……」



顔をあげるとそこには久しぶりにちゃんとみたスケの顔があった。



それだけで、


私は泣きそうになった。




「どうしたんだ……?」



眉をひそめて、


私が懸命に伝えようとする話を聞こうとしてくれている。



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