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彼と心と体と。

第3章 14歳

「華、昨日言ったことなんだけど…」



まだ何かあるの?
翌朝、友達はまた言った。



「昨日の夜とか今日の朝も、メールと電話してたんだってよ。亜子から聞いた。嘘っぽくはなかったよ」



やめて。
聞きたくない。
拓海からはしばらく連絡がない。
ど う ゆ う こ と ?



「そうなんだ。飽きられちゃったかなー」



笑いながら答えると、友達は心配そうな顔をした。




「無理するなよ?」


「うん…大丈夫!」



大丈夫じゃない。
でも、強がりなあたしは笑う。

そんな男捨てちゃえよって。
さっさと別れろって。
他人事なら、思えるのに…



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